ノムさん 天国のサッチーにぼやき節「私の足を引っ張ったのは女房」
南海、ヤクルト、阪神、楽天で監督を歴任した野球評論家の野村克也氏が15日、ABCラジオ「道上洋三の健康道場」(土曜、午前7・00)にゲスト出演した。17年12月に先立たれた愛妻・沙知代さんへの思いを語った。
01年オフ、阪神の監督退任時には球団オーナーとの確執があったとされるが、「阪神に限らず、私の足を引っ張ったのは女房ですよ」と振り返った。「僕はぼやくところがないから、家に帰ると女房に一生懸命にぼやいていた」という。すべて真正面から受け止めてくれたのが沙知代さんだったが、夫の苦労を我慢できず、野村氏の知らないところで球団や選手に直接クレームを言っていたのだ。
沙知代夫人は野村氏より3歳年上だった。他界する1年ほど前から「俺より先に逝くなよ」と頻繁に言っていたという。「一般社会においても女性の方が長生きする。まさか僕より先に逝くとは思いませんでした」とあらためて寂しそうに口にしていた。