日本ハム吉田輝星、驚異の直球率80%「ある程度通用」手応えつかんだデビュー戦

マスコットから祝福のキスをされ、笑顔を見せる日本ハム・吉田(左)
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 「交流戦、日本ハム2-1広島」(12日、札幌ドーム)

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(18)=金足農=が、プロ初登板初先発。5回を4安打1失点に抑え、プロ初勝利を飾った。

 大物の片りんを感じさせるのは、その投球内容だ。投じた84球のうち、直球は67球で80%。変化球はカーブが10球、スライダーが4球、フォークが3球と、直球主体で広島打線を抑え込んだ。

 最速は147キロ。驚くような球速ではなく、昨夏の甲子園で連発した150キロ超えが一球もなかった。だが、一回は西川を3球すべて直球、最後は高め140キロで空振り三振。三回は4番鈴木に対して1ボールから144キロの直球でファウルを打たせ、3球目の144キロ直球で右飛に抑えた。

 鈴木が仕留めきれなかったように、直球で打たせたファウルはトータル15球。4三振は全て直球で奪った。80%もの偏りがありながら、広島ナインは最後まで直球に対する戸惑いを払しょくできなかった。

 その理由について、安部は「思ったより、(スピード)ガン以上にズドンときていた」と語れば、田中広も「球速より速く感じました」とコメント。広島・菊池涼は「ちょっと癖のある真っすぐで、カット気味に来ていた」と説明した。

 吉田輝も試合後、手応えを口にした。「しっかりと指にかかった真っすぐはファウルが取れたし、後半は多少コースが甘くなっても、うまく空振りが奪えました。初対戦ということもありますが、自分の真っすぐはある程度通用したのかなと思います」。

 昨年のドラフトでは野手に評価が集中し、吉田輝は外れ1位で日本ハム入り。デビュー戦の前には2軍戦で炎上し、今回の登板を不安視する声もあったが、大舞台での勝負強さを発揮。見事に結果で実力を証明してみせた。

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