チュート徳井、ミキら輩出 北稜高出身・八木が劇的サヨナラで仏教大が2回戦へ

 「全日本大学野球選手権・1回戦、仏教大4-3八戸学院大」(10日、東京ドーム)

 珍しい形で勝負を決めたのは、チュートリアルやミキら、有名お笑い芸人を多数輩出している京都・北稜高校出身の球児だった。5年ぶり20回目の出場となった仏大が、九回に4点を奪う劇的なサヨナラ勝ち。最後は走塁妨害で4点目が入った中、ヒーローは、八回に代打から出場していた八木風磨外野手(3年・北稜)だった。

 3点差を追った九回だ。松本康平外野手(4年)の適時打と押し出し四球などで1点差に迫り、なおも2死満塁の好機で八木が打席へ。「(1番の)松本さんがヒットを打って、回って来るかなと」。1ストライクからの2球目にはじき返すと、打球は二遊間を抜けて中前へ。三走が同点のホームを踏み、二走・松本は本塁にヘッドスライディング。タイミングはアウトかと思われたが、そのクロスプレーが捕手の走塁妨害となり、サヨナラ勝ちとなった。

 田原完行監督は「八木は能力が高いです。足が速い。バットコントロールがいいので。ただ肘、肩の故障もあって。期待もしてるので」と話す。幼少期から左肘に慢性的な痛みを感じている中、今も練習では打撃と50メートル5秒9という足に磨きをかける日々だ。

 母校・北稜高は野球では全国的に有名な高校ではないが、お笑い界に多数のOBを輩出している。「チュートリアル」の徳井義実と福田充徳、「ミキ」の昴生と亜生、さらにピン芸人の、「おいでやす小田」らが北稜出身だ。

 「ミキ(が先輩だったの)は知ってます」と八木。実際に北稜高校には「ミキ」の活躍を応援する大きな垂れ幕も、掲げられているほど。そういった偉大な先輩たちに届けとばかりの輝きを見せ、1回戦突破に貢献。「代打で回ってくることが多いので、場面場面で持ち場にあったことをやっていきたい」と、さらなる活躍に気合いを入れていた。

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