指導禁止処分を受けていた星稜・林和成監督（４３）が５日、金沢市内の同校グラウンドでの練習に姿を見せ、監督業務に復帰した。練習前には会見に応じ、一連の騒動に関する謝罪と今後に向けた思いを語った。

　「言動、行動に関してはすべて反省するところがあります。一つこれだというのはなくてですね、一連のことが不適切だったという自覚はあります」

　林監督は３月２８日のセンバツ・習志野戦での敗戦後、習志野側のサイン盗みを疑って控室に直接抗議。さらにその後、無断で週刊誌の取材に応じたことなどを学校側が問題視し、４月１５日に６月４日までの指導禁止処分を課していた。

　林監督の処分の間は、山下智将部長が指揮を執っていた。その間、春の県大会の優勝に続き、４日には春の北信越大会４連覇を達成。この日、学校側が林監督の復帰を判断し、処分解除を発表した。

　謹慎中には、手紙などで一連の行動に対する意見などを寄せられたという。「夏、しっかりと県大会を勝ち上がれるチームを作りたいですね」。さまざまな思いを胸に、新たなスタートを切る。