立命館大・坂本が完投勝利 2戦連続1人で投げ抜く 8球団スカウトも集結

完投勝利を挙げた立命大・坂本(撮影・道辻 歩
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 「関西学生野球、立命大7ー2近大」(7日、ほっともっとフィールド神戸)

 立命大が対戦成績を2勝1敗として勝ち点を獲得。立命大はプロ注目の左腕・坂本裕哉投手(4年・福岡大大濠)が、9回4安打2失点(自責0)で、無四球での完投勝利を挙げた。5日の対戦での完封勝利に続き、強打の近大を相手に2戦連続で1人で投げ抜く活躍となった。

 「1人1人しっかり打ち取ることを考えました。近大のことを考えて冬もやってきたので、その取り組みが報われたというか。最高の結果が出たことがうれしい」

 初回に先頭からの安打などでいきなり1死二塁のピンチを招いたが、ここを乗り切るとその後も安定したピッチングを披露。「コースは丁寧にいって、球のスピードは抑えてもコースにいけば抑えられると」。変化球も低めに集め、制球を意識した投球で、無四球で近大打線を抑えた。

 バットでも四回に2死二、三塁の好機で2点右前適時打を放った。完封勝利のかかった九回には失策も絡んで1点を失うと、2死から迎えた近大・谷川刀麻外野手(4年・星稜)に対しては「点差もあって、1点取られたので、最後は(目標の150キロを)狙ったんですけど」と全力勝負を挑み、2球目でこの日最速の147キロを記録。ただ、続く3球目をバックスクリーン右へと運ばれた。

 「(150キロも)出なくてしかもホームランで。一番ダサい結果で。力不足ですね」と苦笑いを浮かべたが「近大に勝てたことが良かった」と勝利が何より重要なもの。この日は、5日に続いて近大のエース・村西良太投手(4年・津名)との投げ合いということもあって、ネット裏には阪神、巨人らプロ8球団のスカウトが集結。その中での完投に価値がある。

 後藤昇監督も「2戦連続で抑えてくれて、さすがエースです」と左腕をたたえた。坂本の好投に応える形で打線も機能し、上位対決を制して優勝に大きく前進した。

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