高知のスーパー1年生・森木 最速145キロ 公式戦デビューに阪神など6球団視察

 「春季高校野球四国大会・1回戦、高松商8-6高知」(3日、松山中央公園野球場)

 高知のスーパー1年生右腕・森木大智投手が公式戦デビュー。八回から3番手でマウンドに上がり、2回を3安打1失点、1奪三振、直球は最速145キロをマークした。

 松山中央公園は、高知中3年だった昨夏の四国大会で150キロを出した思い出のマウンド。数日前に右肩の張りを訴え、万全な状態ではなかったが「怖がらずに堂々と投げられた」と自慢のスピードボールで観衆をどよめかせた。

 九回に連打で1死二、三塁のピンチを招き、遊ゴロが本塁への野選となって1点を失った。「ボールが高めに浮いて打たれた。公式戦は相手の向かってくる気持ちが違った」。今春センバツ出場の高松商に敗れ、反省の言葉を並べた。

 ネット裏では6球団のスカウトが視察。阪神・山本スカウトは「腕が振れているし、変化球も多彩。大きく育ってほしい」と話した。「課題は制球力。3年生と甲子園に出場するために、勝てる投手になりたい」。怪物右腕は高校初めての夏へ視線を向けた。

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