智弁和歌山・中谷監督「勝てて良かった」プロばりのワンポイント継投も披露

熊本西に勝ち、ベンチで握手し勝利を喜ぶ智弁和歌山・中谷仁監督(左)=甲子園球場(撮影・吉澤敬太)
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 「選抜高校野球・1回戦、智弁和歌山13-2熊本西」(28日、甲子園球場)

 元プロの智弁和歌山・中谷仁監督が、甲子園初采配で初勝利。「先制されてちょっとどうなるかなと思いながらスタートしたが勝てて良かった」と安どの表情を浮かべた。

 堂々とタクトを振るった。1点を先制された直後の三回。1死一塁で硬さの見られた細川凌平外野手(3年)に「どっしりいけ」とゲキを飛ばし、直後の一球で右前打。選手を落ち着かせ、その後の逆転劇を演出した。

 守りでも元プロらしい選手起用を行った。八回、先頭の左打者に対し、左サイドスローの山本雄太投手(3年)を起用。5球で三ゴロに仕留めて1死を奪うと、右腕の小林樹斗投手(3年)にスイッチし、相手の攻撃をかわした。

 4投手の継投で2失点に抑え、「絶対的なエースがいないなか、みんなでやりくりして守り切るスタイルを作りたい」と中谷監督。楽天時代の監督、野村克也氏をほうふつとさせるワンポイント継投については「与えられた場所で一人一殺、気持ちを込めて投げてくれている」と選手を評価した。

 中谷監督は智弁和歌山の正捕手として3年夏の甲子園で優勝。98年にドラフト1位で阪神に入団した。楽天、巨人でもプレーし、引退後の17年にコーチに就任。名将・高嶋前監督のもとで指導者としての経験を積み、昨年8月から監督となった。

 スタンドで見守っていた高嶋前監督の話題には背筋を伸ばした中谷監督。啓新と戦う2回戦へ向けて「またアドバイス、戦略的なことも含めて助言いただきたい」とうなずいた。

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