大分“3度目正直”で甲子園初勝利 明豊も勝ち上がりで初の大分2校が2回戦へ

松山聖陵を破り、大分ナインは笑顔でアルプス席の応援団にあいさつへ向かう=甲子園(撮影・山口登)
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 「選抜高校野球・1回戦、大分4-1松山聖陵」(27日、甲子園球場)

 “3度目の正直”だ。夏2度の甲子園出場がある大分(大分)が初めての春で松山聖陵(愛媛)を破り、聖地初勝利。2回戦進出を決めた。

 初回に勝負強い4番の中尾拓士外野手(3年)が右中間へ二塁打し、2点を先制。1点差とされた八回には連打と敵失で1死満塁とし7番・安藤陽斗外野手(3年)が右前へ貴重な2点打を放った。松尾篤監督(45)は「選手は大きな一歩を踏み出した」と感無量の表情。「八回に1点失いましたが、エースの長尾を信じた。江川もうまくリードしてくれました」とバッテリーを讃えた。

 エースの長尾凌我投手(3年)は8安打、5四球を与えながらも141球で1失点完投。七回を除いて毎回走者を許したが、決定打を許さなかった。

 「マウンドに上がった以上はだれにも譲りたくなかった。次は省エネで行きたい」と笑顔を浮かべた。

 大分勢は明豊も勝ち上がっており、大分から2回戦に2校が進むのは初めて。2回戦は30日の第2試合で明石商(兵庫)と対戦する。ナインは「明豊と決勝でやるのが目標」と声をそろえた。

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