プロ野球選手会 現役ドラフト制度創設などの改革含む「ビジョン」発表
日本プロ野球選手会は26日、球界発展のための提言「選手会ビジョン 2019」を発表した。【1】「野球普及・育成環境の整備」、【2】「魅力あるプロ野球の構築」、【3】「引退後の充実」の3つの柱で構成。今後の活動すべてを3つの柱に基づく施策に集約させていくという。
【1】では適切な指導方法の普及のため、指導者ライセンス制度の導入を提言。また、野球少年のケガ防止のため、オーバーユース防止などの育成ガイドラインの策定、ひとり親支援のための奨学金の創設も掲げた。
【2】では、すでに日本野球機構(NPB)と協議している「現役ドラフト制度」の創設やFA制度の改革を提言。「現役-」は米大リーグの「ルール5ドラフト」を参考にした、出場機会の少ない選手を他球団が指名し、獲得できる制度。
選手会側は高卒とそれ以外に分け、1軍登録日数や直近数年の登録日数などに応じた、対象選手の条件を策定。故障で離脱した場合など、リスト作りにはさらなる検討は必要としつつも、今後、最優先事項として導入を目指していくという。また、FA制度改革では取得期間の短縮や、補償制度の撤廃を提言した。
【3】では次世代に貢献するために、プロアマ問題の完全解決や、新しいセカンドキャリア支援制度の創設を目指すとしている。