DeNA・楠本 開幕スタメン引き寄せる豪快3ラン「この感覚忘れず」

 4回、右越え3ランを放ち、ラミレス監督に迎えられる楠本(右)=撮影・西岡正
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 「オープン戦、DeNA8-4阪神」(19日、横浜スタジアム)

 「2番・左翼」でスタメン出場したDeNA・楠本が1号3ラン含む2安打3打点と猛アピールした。成長著しい2年目の左打者が開幕スタメンの可能性をたぐり寄せた。

 美しい打撃フォームから放たれた打球が、横浜の空にアーチを描いた。完璧に捉えたのは高め148キロ直球。「去年はああいう球に対してきれいに反応することがあまりできなかった。うまく反応するためにいろんな方に教えてもらいやってきたことが、今日いい形になった」。課題克服に確かな手応えを示した。

 これでキャンプ中の練習試合を含む実戦で39打数14安打、打率・359と絶好調だ。「慢心してはいけないと自分にいい聞かせている。今日はうまくできたから明日がもう一回うまくできるわけではない」。己の心にムチを打ち、高みを目指していく。

 開幕スタメンの可能性について、ラミレス監督は「今日がもし、開幕だったら彼は開幕スタメンでもおかしくはないが、まだ何試合かある。もうちょっと様子を見ないといけないのかなと」との考えを示した。ただ、「沖縄から調子いいですし、その可能性はないわけではない」とも話した。

 好調の要因を「自分が今までやってきたことをゼロにして、自分を見つめ直した」と言う楠本。キャンプ中は筒香、宮崎、倉本らに助言を求めた。始動を早め、重心を少し下げたことが結果に結びついていると実感する。「オープン戦だけだったと言われないように」。このまま打ちまくり、強力打線の一角を担う。

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