ヤクルト・村上 期待の大砲 逆方向へ一発 巨人・岡本からも賛辞
「オープン戦、巨人5-4ヤクルト」(2日、東京ドーム)
技ありの一発が、成長を証明していた。外角低めの変化球をさばいた打球が、そのまま左翼席に突き刺さる。期待の大砲ヤクルト・村上が、敵をもうならせるオープン戦1号だ。
2点を追う七回2死二塁。フルカウントから鍬原の126キロに反応した。「追い込まれていたので、必死でボールに食らいついて自分のスイングをしようと。難しいボールだったけど、いい結果につながってよかった」。ベンチでの祝福に、19歳の笑顔がはじけた。
実戦14打席ぶりの安打が逆方向へのアーチ。足の上げ方などタイミングの取り方を試行錯誤し、自分の形を追求している。石井打撃コーチが「追い込まれてから逆方向というところに意味がある」とうなずけば、巨人の若き4番・岡本からも「すごいなと思いました」と賛辞を贈られた。
9、10日には、侍ジャパンの一員としてメキシコ代表と戦う。この日は同い年の日本ハム・清宮も一発を放った。「知らなかったです。自分も負けられない」。開幕1軍とその先へ、まだまだアピールを続ける。