DeNA・井納 復帰戦で2回無失点 昨秋に右肘手術も「やってきたこと出せた」

 「2軍練習試合、中日0-3DeNA」(25日、読谷平和の森球場)

 昨年10月に右肘クリーニング手術を受けたDeNA・井納翔一投手(32)が先発し、2回1安打無失点。復帰戦で上々のスタートを切った。

 初回、先頭の伊藤康に中前打で出塁を許すも、後続を無難に打ち取った。3番・藤井に対しては今キャンプのテーマに掲げる内角直球で見逃し三振。「やってきたことをしっかりと出せた」と一定の手応えを得た。

 二回は1死から四球を与えるも、続く石垣を三振ゲッツーに仕留めた。「フォークが全体的に高かった」と課題を挙げるも、危なげない投球内容でマウンドを降りた。

 この日の試合はラミレス監督が視察に訪れていた。事前に聞かされていなかったようで、「サプライズで来てましたね。投げ終わったあと、後ろから名前を呼ばれてびっくりした」とニヤリ。指揮官の目の前で全快ぶりを示した。

 ラミレス監督は「良かったと思いますね。球種をいろいろ、コンビネーションを試しながらという感じだったと思うんですけど、スピードも145キロ出ていて、これから徐々に上がってくると思う」と評価。「間違いなく、そういうレベルの投手」とシーズンでは先発としてフル回転を期待した。

 今後は2軍でイニングを伸ばし、問題がなければ1軍に復帰する見込み。井納は「それは僕が決めることではない」と開幕ローテ入りに向けてアピールは考えておらず、泰然自若の構え。着々と調整を続けていく。

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