「オープン戦、巨人３－６楽天」（２３日、沖縄セルラースタジアム那覇）

　リードオフマンは任せろ－。巨人・吉川尚輝内野手が今年初のオープン戦出場で、２安打２盗塁と猛アピールした。

　足で魅せた。ヒットで出塁した一回と三回に、いずれも二盗を成功させた。「どんどん、スタートが切れたらいこうと思っていた」。三回には相手の暴投で三塁を陥れ、積極的な走塁が目立った。

　バットでも対外試合４試合で計１２打数７安打の打率・５８３。原監督は「ずっと存在感あるよね。この形で１年間、いってくれるならば、打率は５割ぐらいじゃない」とジョーク交じりに頬を緩めた。開幕１番スタメンに向けても前進した。

　３年目を迎える今年は体も心も成長。練習が実を結び、オフには体重が約３キロ増えて８０キロになった。「余裕を持ってプレーできるようになった部分もある」とハートも強くなった。

　後ろに２番・丸が控える重要な役割を担うが、「１番として塁に出て走ることを意識したい」と力を込めた。