楽天・則本昂大投手（２８）が２２日、沖縄・那覇市内での投手練習に参加。今年の実戦初登板となる２３日の巨人とのオープン戦先発に向け、最終調整を行った。

　「打者を相手に課題も出てくる。そこが確認できれば」。右腕が静かに闘志を燃やす。１０勝１１敗と不振に終わった昨季を経て「絶対にやらないといけない」と不退転の覚悟で臨む今季。投げ合うのが巨人・菅野となれば相手にとって不足はない。

　この日は練習場で菅野と顔を合わせ、「明日はよろしくお願いします」とあいさつを交わした。チームのために、そして自らの大きな目標のためにも大事なシーズンとなる。

　２０年の東京五輪出場を熱望する則本昂。２４年のパリ五輪の追加種目候補から野球・ソフトボールが外れ、最後のチャンスとなる可能性もあるだけに「東京で、日本で五輪がある。そこは何としても出たい」と改めて熱い思いを語った。夢舞台への切符をつかむため、まずは大事な第一歩を踏み出す。