中日・松坂、ファンに腕引っ張られ右肩に違和感 しばらくノースロー…開幕へ黄信号

 「中日春季キャンプ」(11日、北谷)

 中日は11日、松坂大輔投手(38)が数日前にファンから右腕を引かれた影響で右肩に違和感を覚え、しばらくノースロー調整が続くと発表した。グリーンカード取得のために渡米して調整遅れが懸念されていたが、さらに不慮の事故に見舞われたことで開幕に黄信号がともった。

 アップ時の笑顔から一転、キャッチボールのためメイン球場へ戻ってきた松坂の表情はこわばっていた。ボールを投げることなく、阿波野投手コーチと話し合い。しばらくすると2人は与田監督のもとに歩み寄り、5分間ほど話し込んだ。話し合いを終えると、口を真一文字に結び、ブルペン横の小屋に入った。

 キャッチボールを回避し、その後は陸上競技場でダッシュをこなし、屋内練習場では打撃練習に取り組んだ。ただ、最後までボールを投げることはしなかった。「しばらくノースロー?」の問い掛けに、3度うなずいたのみ。肉声を発することなく、練習試合が行われている最中に球場を後にした。

 「数日前、ファンと接触した際に右腕を引かれ、その後、右肩に違和感を覚えているため、しばらくの間ノースロー調整が続く予定です」

 チーム関係者によると、アクシデントはグリーンカード取得のため渡米した5日以前に起きた。両側に並ぶファンとタッチしながら前へ進んでいた際に、右腕を強く引っ張られたという。与田監督は「本人も、(事故が)起きた瞬間は痛みが消えると思ったでしょう。とんでもない事故と厳しく考えなかったかもしれない。数日、松坂も悩んだんでしょう。不慮の事故。責めるつもりは当然ない」と気遣った。

 ただ、調整に影響が出ることは間違いない。もともと今キャンプはブルペン入りを遅らせる予定だったが、手術歴のある右肩に違和感を発症。かかりつけの病院で診てもらうため、一時的に沖縄を離れる可能性もある。まだ一度もブルペン入りしていない現実。開幕までの時間はあまりにも少ない。

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