「楽天春季キャンプ」（２日、久米島）

　“ミスターゼロ”で守護神奪還だ！楽天・松井裕樹投手（２３）がキャンプ初日から２日連続でブルペン入り。外国人投手らと抑えの座を争う左腕は、開幕までの実戦すべてで、無失点を続けていくことを誓った。

　力強い球が捕手のミットに突き刺さる。カーブを交えてのブルペン投球は５７球。見守った平石監督も「非常にいい。ボール、バランスとものすごく順調」と感嘆の声を上げた。

　松井自身、例年と比べ「一番いい」とする状態だ。昨季の不振から今季はハーマン、新外国人・ブセニッツらと抑えを争う立場。守護神奪還へ「いい形で投げれば点数を取られない自信はある。その状態を作るために早めに仕上げている」とすべての実戦登板を無失点に抑えると宣言だ。

　昨季終盤の先発登板などで「忘れたくないぐらい感覚が良かった」と話す松井。そのため１２月も休まずトレーニングを続け、現在の好調につなげた。「結果という形でアピールしたい」。苦境を糧に、左腕がさらなる進化を見せる。