巨人、岩隈が入団会見 決め手は「原監督からの真心」「まだやれる」背番号は21
巨人は19日、今季まで米大リーグ、マリナーズに所属していた岩隈久志投手(37)と正式契約を締結。原辰徳監督が同席のもと、都内ホテルで入団会見を行った。背番号は慣れ親しんだ21に決まった。
笑顔で登壇した岩隈は「今日はこのような形で入団会見を開いて頂き、ありがとうございます。原監督から直接、『来年優勝するために戦力として必要』と真心、言葉をいただいた。熱い気持ちにお答えしたいとジャイアンツ入団を決断しました。来季はメジャーで培った経験を生かし、若手の手本になるようなプレーをできるよう優勝目指してチームに貢献できるよう頑張ります」と抱負を語った。
原監督は「僕はいつも“クマさん”と呼ぶが一番印象に残る選手。(けがで)やや逆風が吹いて苦しんでいるが、逆にエネルギーを蓄積して現在にいると聞いたのが9月くらい。監督になると決まり、ぜひメンバーの一員に加わって勝つという責任を持って戦ってもらいたいと思った」とうなずいた。
近年はけがに苦しんでいるが、コンディションは回復していると強調。「監督がおっしゃいましたように、いいコンディションで投げられれば、僕自身もまだまだやれると思っているので、結果は出せると思います」と自信をにじませた。
岩隈は2011年以来の日本球界復帰。原監督が指揮を執った2009年WBCでは、エース級の活躍で世界一獲得に大きく貢献した。
右腕は堀越高から1999年ドラフト5位で近鉄に入団。楽天を経て11年にマリナーズに移籍した。NPB通算は226試合に登板し、107勝69敗、防御率3・25。MLB通算は150試合登板で63勝39敗、防御率3・42。