オリックスがヤクルト戦力外の成瀬をテスト 金子、西が流出 本部長「実績ある投手」

 オリックスは13日、来年2月の春季キャンプで、ヤクルトから戦力外通告を受けた成瀬善久投手(32)をテストすることを発表した。期間は来年2月1日から2クールが予定されている。

 成瀬はロッテ時代には西村徳文監督(58)の下でプレーした。長村球団本部長は「監督と話す中で『一度テストしてみましょうか』となった。ロッテ時代から知っているのでね」と経緯を説明した。

 また、オリックスは今オフに自由契約となった金子が日本ハムへ移籍し、FA権を行使した西も阪神移籍を表明。実績がある先発投手が2人も流出している。

 長村球団本部長は「見てみてからになるが、先発であれだけ勝っているので。あれだけ実績がある投手なので、一軍戦力として見込みがあるかということでテストをする。戦力になり得るなら、左投手の厚みが増せると思う」。先発陣の強化を目的に、通算96勝の左腕に白羽の矢を立てた。

 成瀬は03年ドラフト6巡目でロッテに入団した。07年に自己最多の16勝を挙げ、09年から4年連続2桁勝利を記録。しかし、15年にFA権を行使して移籍したヤクルトでは、4年間でわずか6勝。今季は1軍登板がなかった。戦力外通告を受け、11月の12球団合同トライアウトを受けていた。

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