日本ハム・ドラ1吉田輝星 山田、落合になる 同郷・秋田のレジェンド級活躍宣言

 日本ハムのドラフト1位・吉田輝星投手(17)=金足農=が28日、秋田市内で行われた「秋田県県民栄誉章顕彰式」に同校野球部の一員として出席した。プロでは同郷の山田久志、落合博満に並ぶレジェンド級の活躍を宣言。約800人の前で決意を述べ、1年目の目標に「新人王」を掲げた。

 壇上に上がり、スポットライトを浴びると吉田輝の頬は緩んだ。約800人の出席者で埋まった客席に今夏の記憶が重なる。「応援のスタンド、そんな感じでした」。故郷の温かみを感じ、また強まったプロとしての決意。レジェンド級の活躍が果たすべき使命だ。

 秋田県勢103年ぶりの甲子園準優勝を称えられ、チームに授けられた栄誉。一方、同章を個人的に受章したプロ野球選手が2人いる。通算284勝の山田と3度の三冠王に輝いた落合だ。「球場に名前が付けられるくらい有名なので、自分もそれくらい有名になれるように活躍したいです」。能代市内の山田久志サブマリンスタジアムを思い浮かべ、気持ちは高まった。

 1年目シーズンの目標は「新人王を目指して頑張りたいと思います」と右腕。この日の顕彰式では“金足農旋風”を巻き起こした今夏の甲子園を映像で振り返り、実際に同大会で着用していたユニホームにも袖を通した。

 現在はウエートトレーニングを重点的に取り組み、その中で大胸筋や大殿筋など「大きな筋肉を鍛えています」と土台を作っている。郷土が誇る偉人の背中を追い、一歩ずつ進んでいく未知の世界。日本の星になることが、生まれ育った秋田への最高の恩返しだ。

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