DeNA東が新人王!入団時からの目標達成「来年はチームの柱に」
「NPB AWARDS 2018」(27日、グランドプリンスホテル新高輪)
満票に近い得票数での新人王。それでもDeNA・東克樹投手(22)は「現実となって、一番ビックリしているのは僕」とはにかむ。入団時から目標として口にしていたタイトルだが「(本音は)無理だろうと思っていた」という。それだけに喜びもひとしおだ。
24試合登板で11勝5敗、防御率2・45という堂々の成績。「143試合は長いだろうなと思っていたが、あっという間に終わった」と振り返る1年目。その新人左腕を、主将の言葉が支えていた。
開幕後の5月、主将・筒香が「お前は考えながら野球をやっている」と言葉を掛けた。「その言葉が、ずっと心の中にあった。代表経験もある方に掛けられた言葉。気も引き締まったし、しっかりやらないといけないと思った」と、未知の世界で戦う背中を押した。
「大学の時は故障で離脱することも多かった」というが、プロで1年間を戦い抜き「自分にとっても大きな自信になった」と話す。
CSを争う9月28日の巨人戦では菅野と投げ合い、7回無失点。「気合も入っていたし、今シーズン一番楽しかった」と言い切る強心臓。だからこそ現状に満足はしない。「2年連続の2桁勝利、そして来年はチームの柱になれるように頑張りたい」。タイトルを力に、東はさらなる高みを目指す。