環太平洋大が初の決勝進出 広島・野村謙二郎氏の弟・昭彦監督「出来過ぎ」

8回近大1死満塁、ピンチを迎え環太平洋大・仲尾(14)をマウンドに送る環太平洋大・野村監督=神宮球場
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 「明治神宮野球大会・大学の部準決勝、環太平洋大7-0近大」(13日、神宮球場)

 環太平洋大(中国・四国3連盟代表)が、近大(関西5連盟代表)を八回コールドで破って初の決勝へ進出した。中国地区大学野球連盟としては、04年の東亜大以来14年ぶりの決勝進出となった。

 広島の前監督・野村謙二郎氏の弟、野村昭彦監督(50)は「理想通りというか、四球をきっかけにして、足を使って、(打撃で)引っ張らずということができた。出来過ぎですね、正直言って。本人らもびっくりしていると思うけど、準備してきたことができていますね」と興奮気味に振り返った。

 三回に主将の1番・岡田拓己内野手(4年・岡山東商)の先制2点二塁打など、3安打を集めて3点を奪った。五回は3番・安藤優汰外野手(1年・米子北)が、2打席連続適時打を放って2点を追加。先発・西山雅貴投手(3年・岡山理大付)は、7回6安打無失点の好投で勝利へ導いた。

 環太平洋大は、1回戦で函館大に2-1で勝利。2回戦では法大を4-2で下し、17年の慶大に続いて2年連続で東京六大学の代表を破った。さらに、準決勝では関西学生野球連盟の強豪・近大も撃破。決勝は東都大学野球連盟代表・立正大に挑む。

 駒大OBでもある野村監督は「僕は環太平洋大の看板を背負っているし、個人的なことだけど、東都とやれるのは嬉しい。心置きなくできることを出し尽くしたい。身体能力やスピードはないけど、予習復習ができれば野球は戦えるので」と初の頂点へ気合を入れた。

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