来秋ドラ1候補の星稜・奥川が7回無失点11K!広陵との優勝候補対決で七回コールド

力投する先発投手の星稜・奥川恭伸=神宮球場(撮影・中田匡峻)
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 「明治神宮野球大会・高校の部2回戦、星稜9-0広陵」(10日、神宮球場)

 星稜(北信越地区代表)が、広陵(中国地区代表)との優勝候補対決で七回コールド勝ちして、4強に進出した。

 来秋ドラフト1位候補と呼び声高い星稜の先発・奥川恭伸投手(2年)が圧巻の投球を見せた。

 初回にこの日最速の149キロを計測し、3つのアウトを全て空振り三振で奪った。「相手はスキがないチームなのでどういうプレーをしてきても動じないように、丁寧にコースを突くことを意識しました。状態もよくて勝手にボールが走っていました」。二回も2三振、三回にも2三振。3回までに7三振を奪いながら制球が良く、球数は3回終了時点でわずか30球だった。

 中盤も球威、キレともに抜群で、7回3安打無四球無失点。スライダーと、今大会から解禁したフォークも交えて11三振を奪った。松坂大輔(横浜)が持つ大会記録の1試合最多14三振にあと3に迫る快投だった。

 「追い込んでからは三振を狙いました。でも、三振にこだわりはありません。取りたいところで取れるようにならないといけない。いつもはスライダーばかりになるけど、今日は全国大会なのでフォークを多めに投げました。低目に落ちてくれてよかったです」。今夏の甲子園では最速150キロを計測し、U18高校日本代表に2年生で唯一選出された右腕は、落ち着いた様子で試合を振り返った。

 打線は四回に集中打を見せた。1死二塁で5番・奥川が右越えの先制適時三塁打。さらに6番・福本陽生内野手、8番・有松和輝外野手(ともに2年)らも適時打を放った。打者12人で7安打を放ち、7点を奪って主導権を握った。

 星稜は24年ぶり7回目の出場。1980年に初出場初優勝し、松井秀喜氏(元巨人など)を擁した1991年に2度目の優勝を果たした。今年は旧チームからセンターラインが残り、3度目の優勝を狙える戦力を持つ。準決勝では高松商(四国地区代表)-八戸学院光星(東北地区代表)の勝者と対戦する。

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