「日本シリーズ・第６戦、広島－ソフトバンク」（３日、マツダスタジアム）

　３日の広島で舞う！本拠地で３連勝を飾り、３勝１敗１分け。王手をかけ有利な状況で再び敵地での戦いに舞台を移す工藤監督は「この一戦に懸ける」と、第６戦で決着をつける強い意欲を見せた。

　キーマンはもちろん第５戦で劇的サヨナラ本塁打した柳田だ。

　故郷広島での日本一達成へ、全ての力を出し尽くす覚悟を示した。自身初のシリーズ本塁打が、劇的なサヨナラ弾となった第５戦から一夜明け。広島へ移動するため博多駅から新幹線に乗り込んだ４番は「ここまできたら日本一しかない。もうヘトヘトになるまでやってきますよ」と気合を入れた。

　チームとして、３月の開幕戦から数えて１５７試合目。目指す頂きまであと１勝となった。レギュラーシーズンの終盤は激闘＆連戦続きだった。クライマックスシリーズもファーストＳから戦い、チーム史上初の下克上でシリーズに進出。体に蓄積する疲労は計り知れない。それでも「ずっとここまで、いい経験をさせてもらっている。必ずチームのプラスになる。そりゃ疲れはあるが、プレーしている時は楽しいです」と屈託ない笑顔を浮かべた。

　第６戦の広島先発は左腕ジョンソン。第２戦で対戦し、チームとしては７回で１点を奪うのがやっとと苦杯をなめた。それでもシリーズ４試合連続安打中と上り調子の男は自信を示す。「１度対戦していることは大きい。準備をしっかりし、打席で集中したい」。連勝中の勢いのまま、目前に迫った歓喜のテープを切る。