巨人、オリックス退団の中島調査へ 陽、ゲレーロ不振…補強第一手は手薄な右打者

 巨人がオリックスを退団することが決まった中島宏之内野手(36)の獲得調査に乗り出すことが2日、分かった。中島はこの日、代理人を通じて今季限りでの退団を申し入れ、了承されたばかりだが、今季優勝を逃した巨人にとって右打者の補強は必要不可欠。実績のある中島は格好のターゲットだ。

 ワーストタイの4季連続でのV逸となった巨人。再建へ向け、球界の盟主にとって今オフの大きなテーマは補強だが、その第一手となりそうなのが中島獲りだ。

 今季は77試合の出場にとどまったものの、打率・289と実力は健在。チームは右打者が手薄で、経験豊富なベテランに白羽の矢を立てたとみられる。

 チームの右打者は坂本勇、マギーが安定した結果を残したが、今季から加入のゲレーロや陽岱鋼が不振。厚みを持たせることができず、主に右の代打を担った中井も戦力外となった。中島は3年連続で打率3割近くをマークしており、スタメンとしてはもちろん、代打の切り札的な存在としても補強ポイントに合致する。

 巨人は原監督が4年ぶりに就任。中島は2009年のWBCで、当時侍ジャパンを率いていた原監督とともに戦い、世界一を勝ち取った縁もある。5年ぶりのV奪回へ向け、若手の底上げと並行して戦力補強も必要不可欠な巨人。新天地での活躍を求めた中島の動向を、慎重に見極めていく。

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