巨人・岡本“逆シリーズ男”回避の道は?

 セ・リーグのCSファイナルS第1戦(マツダスタジアム)は、王者の広島が巨人に先勝。アドバンテージの1勝を含めて、2勝0敗とした。

 ファーストSでは菅野がノーヒットノーランを飾り、打線も2試合で計4本塁打。勢いをつけて広島に乗り込んだが、初戦は攻守で振るわなかった。

 打線で気になるのは、4番・岡本の状態だ。CSではファーストSを含めて10打数無安打。前日17日は第1打席での全5球、徹底的に内角を攻められて空振り三振。その後の打席では甘い球もあったが、体が開き気味となり、安打を打てなかった。

 過去、シーズンでは活躍したものの、日本シリーズやCSの短期決戦で結果が出なかった選手は多くいる。イチローや福留、松中らも悪循環を断ち切れず、“逆シリーズ男”という不名誉な呼び方をされた経験がある。巨人でも14年に阿部がCSで不振に苦しみ、ファイナルSで阪神に苦杯をなめた。

 岡本もどつぼにはまる雰囲気が漂うが、「余計なことを考えず、負けたくないという気持ちを押し出すことが大事」と語るのは、デイリースポーツ評論家・谷佳知氏。谷氏は巨人時代、07年からのCSで3年連続本塁打。09年のCSでは打率1割台に低迷したが、第4戦で満塁本塁打を放ち、土壇場で勝負強さを証明した。

 谷氏は岡本の現状について「おそらく、比較的ここが弱いというところを意識させられている。それが内角であれば、そこを打つしかない。そうすれば、相手も迷う」という。短期決戦では切り替えも難しいが、「自分のような打者は打撃フォームを微調整しながら対応したが、岡本のような長距離ヒッターはいかに振れるか。きっかけをつかむ一本があれば、波に乗れる」と、語った。

 高橋監督が「結果は紙一重だった。信頼は変わらない」と話したように、シーズンで3割30本100打点を達成した22歳は、もはや不動の4番。岡本の活躍なくして下克上を果たすのは難しいだけに、第2戦での爆発に期待がかかる。

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