セ3位争いを制すのは…巨人、DeNAそれぞれのカギ
混戦のセ・リーグ3位争いが、いよいよ大詰めを迎えてきた。
ヤクルトが2日のDeNA戦に勝ち、2位を確定。その挑戦権をつかむため、3位で並ぶDeNAと巨人、そして5位の阪神を加えて3チームでの争いとなっている。
9試合を残す阪神は自力CS進出の可能性こそ残すものの、3位とは4差。巨人と1試合、DeNAと2試合の直接対決を含め、もう1敗も許されない状況となっている。
現実的にはDeNAと巨人の一騎打ちの様相。DeNAは残り5試合で阪神、ヤクルトとそれぞれ2試合、広島と1試合を戦う。自力進出の可能性もあり数字上はやや有利にも映るが、戦力的には懸念材料が少なくない。
まずは先発陣。今季、シーズンを通して安定した投球を続けているのはルーキー東だけ。今日2日は京山が先発するが、今後の試合で登板が見込まれる浜口も含め、役割を果たせるかが鍵となる。
爆発力のある打線は、筒香の得点圏打率・234は気になるデータ。大詰めを迎え、より重圧のかかる打席での奮起が期待される。
巨人は残り2試合、日程的に余裕があるのは大きなアドバンテージだ。4日の広島戦(マツダスタジアム)はエース菅野、9日の阪神戦はメルセデスの登板が有力。メルセデスは阪神戦で3試合、24イニングを無失点。中4日で菅野をリリーフに回すことも可能で、連勝の公算は十分。総力戦で勝ち、DeNAにプレッシャーをかけたいところだ。
デイリースポーツ評論家・関本四十四氏は「巨人は苦手の広島戦(6勝17敗1分け)、しかも敵地で勝てるかどうか。菅野頼みになるが、勝つことができると一気に視界が広がる。DeNAは2試合を残すヤクルト戦で青木がいなくなった(2日のDeNA戦で負傷)とすると大きい。ただ、巨人が連勝した場合、4つ勝つのは容易ではないだろう」と語る。
巨人は残り2戦で連勝した場合、DeNAは4勝1敗が必須条件。1勝1敗なら3勝2敗、2連敗なら2勝3敗で勝率が上回る。