楽天・岸 タイトルへ投げ納め 防御率上昇もトップ維持

 「ロッテ8-3楽天」(23日、ZOZOマリンスタジアム)

 楽天・岸は納得してマウンドを降りた。5回4失点、自責3。防御率は2・63から2・72とわずかに上昇したが、リーグトップをキープ。今後、岸は今季の残り試合を登板しない方向であることから、自身にとって初めての最優秀防御率のタイトルに前進した。

 87球での降板だった。失点を重ねたとはいえ当然、余力は残していたが「タイトルのこともありますし、そこを一番考えてあげないとと思っていた」と平石監督代行。タイトル獲得もプロ野球選手にとっては大事な仕事だ。岸にとって意外にも、最優秀防御率のタイトルは初めての勲章になる。

 岸は「調子は良かったんですけどね。中村への一発がすべてでした」とクールに試合を振り返った。この日を今季最終登板とする方向。現在防御率2位につける西武・菊池は3・16。菊池が岸を上回るには、26イニング連続無失点が必要で、残り試合を考えても、岸が圧倒的優位に立っている。

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