巨人杉内 苦楽ともにした後輩・内海のサプライズに号泣
巨人・杉内俊哉投手(37)が12日、都内ホテルで引退会見を行った。スーツ姿で壇上に上がり、「私、杉内俊哉は今季をもちまして17年間のプロ野球生活にピリオドを打つことを決意しました」と語った。
会見後にはサプライズもあった。花束のプレゼンターとして、東京ドームで練習を終えたばかりの内海哲也がユニホーム姿で登場。12年からの3連覇を支え、近年は2軍でも苦しい思いを共有してきた後輩の姿を見た瞬間、杉内は号泣。無言のまま抱き合った。
急きょ、内海がマイクであいさつ。「ジャイアンツに来られる時、あこがれの選手で楽しみにしていた。入って頂き、3連覇の偉業を達成できましたし、性格も素晴らしく、僕たち後輩はいろいろ毎日勉強させて頂き、背中で引っ張って頂き、本当に感謝しています」と頭を下げた。
内海も2軍生活が長引くこともあったが、杉内の姿を励みにしてきたという。「ここ3年間はけがに苦しんでいましたが、毎日がんばっている姿は後輩も見ていました。『頑張っているな』、『あきらめていないな』と感じるものがありました。本当にお疲れ様でした」と語り、がっちり握手をかわした。
杉内は会見で、リハビリに費やした3年を振り返り「疲れたと言えば疲れた」と、本音も吐露。ただ一切、そうした気持ちや姿勢を見せなかったことについて「後輩たちがいるので。そういう姿を見せたくなかった」と、語っていた。