村田修一、未熟児で生まれた長男に感謝「君に勇気をもらった」涙の引退セレモニー
「BCリーグ、栃木8-8群馬」(9日、小山運動公園野球場)
BCリーグ栃木の村田修一内野手(37)が、現役引退を正式表明した。
今季最終戦となった群馬との一戦では5打数1安打。試合後のセレモニーではマイクであいさつし、何度も涙をぬぐった。BCリーグや栃木、関係者に感謝の思いを口にし、「今日を持って私は現役を…」と言うと声を詰まらせて、スタンドからも「言わないで」と声が飛んだ。そして、村田は「引退します」と表明した。
セレモニーでは、駆けつけた家族ひとりひとりにメッセージ。06年に早産による未熟児だった長男・閏哉(じゅんや)くんには「閏哉、未熟児でうまれた君が頑張る姿をみて勇気をもらいました。今日まで野球をできたのは閏哉がいたからです。ありがとう」と、言葉を詰まらせながら感謝の思いを述べた。
村田は08年から、新生児集中治療室(NICU)のある医療センターに寄付や慰問を続ける活動を実施。巨人時代には「ささえるん打基金」として1安打につき1万円を寄付していた。
3児の父である村田は「息子たちとともに勉強していくことがまだまだあると思っています。息子たちを一人前にする父親の仕事をまっとうしながら、前を進んでやっていきたいと思います」と、顔を上げた。