金足農、東北悲願の優勝届かず 剛腕吉田5回12失点 中泉監督「よくやってくれた」

大阪桐蔭に敗れ、涙する金足農・吉田輝星(中央)=甲子園(撮影・吉澤敬太)
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 「第100回全国高校野球選手権・決勝、大阪桐蔭13-2金足農」(21日、甲子園球場)

 初の決勝進出となった金足農(秋田)は剛腕エース・吉田輝星投手(3年)が、大阪桐蔭の強力打線に打ち込まれ、東北勢初の優勝にはあと一歩届かなかった。

 決勝戦のマウンドでも輝きを放った。初回から1球ごとに観客席から、吉田の熱投に大声援がわき上がった。しかし、大阪桐蔭打線は容赦なく、吉田に襲いかかった。

 初回から石川瑞貴内野手(3年)のタイムリーなどで3点を失った。四回には宮崎仁斗外野手(3年)に、147キロの直球を左翼席へと運ばれ、甲子園初被弾を喫した。さらに五回にも、根尾昂内野手(3年)に2ランを被弾し、リードを大きく広げられた。

 結局、12安打、12失点と打ち込まれ、五回を投げ終えて、マウンドを打川和輝内野手(3年)に譲った。ここまで5試合すべてで完投し、45回で58奪三振、11失点とチームを引っ張ってきた吉田にとって、初めての降板劇となった。

 金足農・中泉監督は交代について「球数もありましたし、球の勢いも弱くなってきたなというのもありましたし…」と説明。「でも吉田を中心によくやってくれたと思います」と熱投をねぎらった。

 打線は三回に佐々木大夢外野手(3年)の犠飛で1点を返すと、11点を追う七回には菊地亮太捕手の右越えタイムリー二塁打で1点を返したが、大阪桐蔭先発・柿木蓮投手(3年)の前に5安打2得点。

 秋田勢としては第1回大会の秋田中以来、103年ぶりの決勝進出も、大差での敗戦となった。

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