ロッテ・土肥 待望のプロ初勝利「うれしい。それ以上はないです」

 「日本ハム2-6ロッテ」(16日、札幌ドーム)

 ロッテの2年目左腕・土肥星也投手が今季4試合目の先発でプロ初勝利を挙げた。

 第一声は「うれしいです。それ以上はないです」だった。

 今季3試合で0勝0敗。6月3日の広島戦以来の先発となり、初体験となる札幌ドームのマウンドを「固くて高いと聞きます」と話しながらも、「固いのは好きではないが、しっかり踏ん張って投げたい」と初勝利に意欲を見せていた。

 一回2死後、中田に先制の20号2ランを浴びて、「うわっーと思った」という。それでも清水コーチらに激励されて打者に向かった。

 三回、先頭の中島卓に二塁打を喫し、なお2死三塁。近藤の左飛を清田がキャッチしてしのいだ。四、五回を三者凡退に切って落とし、六回に近藤から見逃し三振を取り、2死一塁として降板した。5回2/3を被安打4で2失点だった。

 真っすぐにカーブ、スライダーといった変化球を織り交ぜて、本人が強調したように踏ん張った。「バラバラだったが低めに投げられたのが良かった。身体は疲れていなかった。次はきょうより1人でも多く投げたい」と振り返った。

 日本ハムに移籍した藤岡との投げ合いには「あまり意識していなかった」という。そんな土肥に井口監督は「あの1発だけだった。もうちょっと投げてほしかった。一回抹消してまた次」に期待していた。

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