オリックス・吉田正 驚がく!バット折りながら一発 福良監督も「スゴイですよね」

 「西武3-4オリックス」(15日、メットライフドーム)

 オリックス・吉田正の手に残ったのはグリップだけだった。それでも打球は低い弾道のまま右翼スタンドに飛び込んだ。そのとき折れたバットは、一塁ベンチ前のボールボーイのところまで転がっていた。

 1点差に迫られた三回1死一塁の場面。高橋光の140キロフォークを捉えたが、少しバットの先端方向だった。構わず振り抜いた打球が貴重な2ランになった。

 「(折れて本塁打は)初めてでしたね。入るとは思わなかったですけど」

 4月にはメジャーでもナショナルズのハーパーが同じようにバットを折りながら本塁打にしている。「スゴイですよね」とあこがれの選手の一発に野球少年の顔になって笑顔を見せた。

 福良監督も「スゴイですよね。ビックリしました」と目を丸くした驚弾はチームにメットライフドームで今季2勝目をもたらせた。

 残り37試合。「できるだけ一本でも多く。打点も多く。それが勝利につながると思う」。マッチョな男は本塁打量産を誓っていた。

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