奈良大付・上野 仲間のバットで公式戦初本塁打「しっかり振り抜けました」

6回奈良大付1死一、三塁、左中間に3点本塁打を放つ奈良大付の上野=甲子園(撮影・持木克友)
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 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、日大三8-4奈良大付」(15日、甲子園球場)

 中盤以降の追い上げも届かず、奈良大付が散った。六回終了で0-5と劣勢の中、反撃への機運を高めたのが、4番・上野拓真内野手(3年)の一発だ。1死一、三塁から真ん中低めの135キロ直球を豪快なスイングで捉えると、打球は鮮やかな弧を描いて左翼席へ。自身公式戦初本塁打となる3ランで2点差に迫った。

 「(バットの)芯ではなかったけど、しっかりと振り抜けた」。価値あるアーチは実は、田中一訓監督の“ひらめき”から生まれた。

 打席に向かう前に、「これで打て」と控えの渕上賢人内野手(3年)のバットをおもむろに差し出されたという。それまで2打席凡退。監督を信じて自分のものよりも1センチ短いバットを手にすると、「コンパクトに振り抜けた」と最高の結果が出た。

 この日は監督の45歳の誕生日。「(本塁打という)結果は出たけど、監督に勝利をプレゼントしたかった」と悔しさをかみ締めた。

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