花咲徳栄・野村 連覇ならず涙 最後の打者・井上に「大きくなって帰って来い」

横浜に敗れ涙をこらえる花咲徳栄の野村(中央)=撮影・持木克友
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 「第100回全国高校野球選手権・2回戦、横浜8-6花咲徳栄」

 昨夏の覇者・花咲徳栄(北埼玉)が2回戦で敗戦。エースで4番、野村佑希投手(3年)の連覇への挑戦が終わった。

 昨夏は4番として全国制覇を経験。最後の夏はエースの役割も加わり、聖地に戻ってきた。だが、この日は四回に集中打を浴びて一挙6失点。途中降板となった。

 それでも自ら反撃の一発を放ち、九回も執念のヘッドスライディングで1点をもぎ取った。「どんな形でもつなごうと。必死にいきました」。驚異的な粘りを発揮したが、九回2死満塁であと一打が出ずに終戦。野村の目にも涙が光った。

 エースで4番としてチームを背負った1年間。重圧と戦い、「先輩が作ってくれた歴史があるし、1年間しんどかったし、苦しかった。去年は勝って終わったけど、負けて悔しい。でも、やりきったので悔いはありません」と振り返った。

 最後の打者となった1年生の井上には謝られたが「もっと大きくなって帰って来いよ」と声をかけたという。今後の進路については未定としながら、「プロへいく目標へ向けてしっかりやりたい。日本を代表する選手になって甲子園に戻ってきたい」と前を向いた。

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