奈良大付、聖地初白星!93年、郡山以来!奈良県勢“2強”以外25年ぶり

 「第100回全国高校野球選手権・1回戦、奈良大付4-1羽黒」(10日、甲子園球場)

 夏初出場の奈良大付は春夏通じて甲子園初勝利を挙げた。1番・宮川寛志外野手(3年)が2ランを放つなど強力打線が12安打を放った。天理、智弁学園以外の奈良県勢が夏の甲子園で勝利するのは、93年の郡山以来25年ぶり。木更津総合はエースで4番の野尻幸輝投手(3年)が投打でチームを勝利へ導いた。

 奈良県の高校野球に新風を吹き込む1勝となった。奈良大付が天理、智弁学園以外の県勢としては25年ぶりに聖地で校歌を熱唱。満員の三塁アルプス席と喜びを分かち合った。

 田中一訓監督(44)は「(甲子園で)天理と智弁学園以外はダメだと言われるのがいやだった。うちの学校にとっては歴史的なこと。長かったのでうれしいですね」。

 出場56校中で1位となる地方大会のチーム打率・458を誇る打線が奮起した。中でも1番・宮川は4点中3点に絡む活躍だ。

 初回は右中間へ二塁打を放ち、先制のホームを踏んだ。五回無死一塁は右中間席へ2ラン。「うれしかったのが率直な気持ちです」。興奮を隠さずに声をはずませた。

 奈良大会を勝ち抜いたことが自信となっている。県勢は出場59度のうち、天理が28度、智弁学園が18度も出場。他校にとって“2強”は高い壁で、両校以外で94年以降に出場したのは00年郡山、13年桜井の2校しかない。

 奈良大付も昨夏の奈良大会決勝で天理に1-2で惜敗。打ち勝つ必要性を痛感し、新チームから1日1000スイングで打力を磨いてきた。

 その結果、今夏の同決勝は10-9で天理に打ち勝った。宮川は「先輩の敵を討ちたかったし、勝てたことはすごく自信になった」。奈良で“壁”を破った勢いは、甲子園でも止まりそうにない。

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