鹿児島実創部100周年の夏飾れず エース・吉村悔し涙

 「第100回全国高校野球選手権・1回戦、金足農5-1鹿児島実」(8日、甲子園球場)

 金足農(秋田)が夏の甲子園で23年ぶりの白星。プロ注目右腕、吉田輝星投手(3年)が1失点、14奪三振の力投で完投勝利を飾った。鹿児島実(鹿児島)は再三のチャンスで1本が出ず、3年ぶりの初戦突破を逃した。

 鹿児島実のエース・吉村陸矩投手(3年)は「悔しいの一言です」と話すと、おえつでしばらく言葉が出なかった。「調子は悪くはなかったが、決め球が決まらなかった。真ん中に入ってしまった」と振り返った。

 三回に連打で3点を失い、四回1死二塁でいったんマウンドを降り、左翼の守備へ。しかし五回2死満塁から再び登板し無失点に抑えたが、八回にスクイズなどで2点を奪われた。

 今年は野球部創部100周年。2月には第1試合で始球式を務めた定岡正二氏らOB700~800人を交え、記念パーティーを行った。「応援してくださった方々に申し訳ない。最後まで自分の力を出せなかった」と肩を落とした。

 この日は、女手一つで育ててくれた母・真沙美さんの42歳の誕生日。「母に勝利をプレゼントしたかったが、できなくて悔しい。仕送りや電話でずっと支えてくれたので、感謝でいっぱいです」と無念の思いに声を詰まらせた。

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