寝屋川・藤原、9回1失点16K!待ってろ大阪桐蔭

 「高校野球北大阪大会・3回戦、寝屋川9-1阿武野」(21日、万博記念公園野球場)

 北大阪大会では公立の進学校・寝屋川が、阿武野を破って4回戦へ進出した。今春大阪大会でセンバツV・大阪桐蔭を苦しめた右腕エース・藤原涼太投手(3年)が、9回1失点で16三振を奪う快投を見せた。大阪桐蔭は今秋ドラフト1位候補・藤原恭大外野手(3年)の満塁弾などで大勝。香川大会では第1回大会出場校の高松が、逆転で64年ぶりに決勝進出。北北海道大会は旭川大高が制し、代表一番乗りを決めた。

 モットーは不動心。藤原は酷暑の中でも表情を変えずに投げ続け、公式戦自己最多の16奪三振。試合後も浮かれなかった。

 「今日は75点。狙った所に投げられていない。強豪だと打たれるので」。自己評価は控えめだったが、春からの成長は示した。

 最速137キロの直球と、封印したフォークを除く5種類の変化球を低めへ集めた。一回2死から4者連続、四回2死三塁からは5者連続三振を奪った。

 16日の2回戦・大阪戦は160球を投げて延長10回を完投。それでも週に3度は100球を投げてきた右腕は、この日、中4日で122球を投げても「体は大丈夫」と疲れた様子も見せなかった。

 因縁の相手であり、最大のライバルと再戦するまで負けられない。この日の組み合わせ抽選で、大阪桐蔭との対戦は準決勝以降と決まった。今春大阪大会準々決勝。九回2死まで1点リードしながら、二塁手の適時失策で同点を許し、サヨナラ負けした。

 「野球人生の中で一番悔しかった。今も最後の場面とかを思い出します」。試合映像を見て心境を振り返り、根尾や藤原をイメージして練習し、レベルアップしてきた。

 強豪との惜敗を経て、チームの意識も変わった。達大輔監督(41)は「今までは私学を倒すことが目標だったけど、選手が『桐蔭を倒そう』と言っている。うちは失うものはない。正しく攻めて、戦いたい」と選手への信頼を口にした。

 「桐蔭とはできれば決勝で戦いたい」と藤原。卒業後は神戸大か大阪市大への進学が目標で、大会中も約3時間の勉強を続けている。文武両道を貫き、強豪との再戦を目指す。

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