高知逆転で初戦突破 主将・島内が復活打ァ
「高校野球高知大会・2回戦、高知9-5高知東」(20日、高知県立春野運動公園野球場)
帰って来た主将が復活の一打を放った。0-1で迎えた六回。高知は2安打などで3点を奪って逆転に成功すると、なおも無死三塁から主将の6番・島内優成捕手(3年)が右翼線へ適時二塁打。この回、一気の6得点で初戦突破を引き寄せた。
「久しぶりの試合でチームに貢献できてよかったです」
島内は今春センバツ直前に左足首を骨折。甲子園は記録員としてベンチに入った。全体練習に復帰したのは今月初旬。この試合が昨秋以来の公式戦出場だった。
6月には部内暴力が発覚。1カ月間の対外試合禁止が科され、11日に処分が明けたばかりだ。厳しい雰囲気の中で迎えた夏の初戦。背番号「12」でスタメン出場した島内は「試合ができる喜びを感じた」と言う。
センバツは初戦で明秀学園日立(茨城)に1-10で大敗した。島内は「ベンチから見てて、悔しさしかなかった」と振り返り、「甲子園で勝ちたい」と力を込めた。岡豊とぶつかる準々決勝も、強いリーダーシップでチームをけん引する。