門叶 進化した4番が4安打4打点 瀬戸内 春夏連続甲子園へ好発進決めた

 「高校野球広島大会・1回戦、瀬戸内5-2福山工」(18日、コカ・コーラボトラーズジャパン野球場)

 春夏連続の甲子園出場を目指す瀬戸内が5-2で福山工を下し、2回戦に進んだ。4番の門叶(とがの)直己外野手(3年)が左越え3ランを含む5打数4安打4打点の活躍を見せた。昨秋4強の尾道も6-4で近大広島高福山を下した。

 主砲のバットが次々と快音を奏でた。ハイライトは五回だ。1死一、二塁で打席に入った門叶は、1ボールからの2球目を振り抜くと、打球は風にも乗って左翼スタンドへ。高校通算27号。「真っすぐ一本で待っていた。真ん中高めに甘く入ってきたところをうまく仕留められた」。弾むような足取りでダイヤモンドを一周した。

 初回に中前打を放つと、三回には左翼線へ先制二塁打。サイクル安打のかかった七回は左中間突破の二塁打。九回は三塁ゴロに倒れたが、「チームの勝利に貢献する打撃ができた」と4安打4打点に胸を張った。

 今春の苦い経験が成長を後押しする。昨秋の中国大会で1試合4発の離れ業で一躍脚光を浴びた。しかし、今春のセンバツでは不発に終わり初戦敗退。その後は調子を崩して4番を外されたこともあった。「自分のことだけ考えていて、チーム打撃ができていなかった。今は打線にいい流れを呼び込む打撃を目指している。本塁打はヒットの延長なので狙っていません」

 確実性を高めるために下半身の強化に取り組み、スイングの軸も安定した。「センバツでは自分の力を出し切れなかった。もう一度、甲子園に行って瀬戸内の名前を全国に広めたい」。心身ともに頼もしさを増した主砲は、力強い言葉で春夏連続の甲子園出場を誓った。

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