巨人新オーナー山口氏「おごりや怠けを払しょく」 不祥事続きの盟主かじ取りへ決意

 冒頭、度重なる不祥事に対して謝罪する山口寿一オーナー
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 巨人は18日、臨時取締役会を開催し、読売新聞グループ本社代表取締役社長で球団取締役広報担当の山口寿一氏(61)が新オーナーに就任する人事を承認したと発表した。一連の不祥事の責任を取り、老川祥一前オーナーが17日に辞任していた。都内で会見を開いた山口氏は、球団にまん延するおごりの一掃と選手教育の徹底を明言。「強い巨人を取り戻していくことが役目」と所信表明した。

 難局でのかじ取りを任せられた重みがにじみ出た。会見の冒頭で深々と一礼して謝罪した山口氏は「不祥事の連鎖に歯止めをかけることができておりません。これを偶然と考えてはいけない」と切り出した。

 選手教育や管理体制における責任の所在のあいまいさ。それとともに指摘したのは緩んだ空気だ。「巨人は特別な球団なんだというおごり、怠けが球団全体にあった」と厳しく表現。「プロ野球の球団は本来『これぞ野球の醍醐味(だいごみ)』というのを示していくのが役目。巨人の現状ははるか手前のところで問題を起こしている。情けない」と嘆いた。

 再発防止については、球団の紀律委員会から数人を選んで新たに小委員会を立ち上げ、具体策を早急に講じる方針。その上でより厳しさを持って、選手教育を徹底していく姿勢を示した。

 チームに対しては「不祥事が相次いだが、真面目に野球をしている選手の方が多い。勝ちを重ねることで挽回していって欲しい」と願った。約13分の会見では、視線を落とす時間が長かった山口氏。「非常時の就任。大変緊張している。おごりや怠けを払しょくして、信頼を取り戻していきたい。強い巨人を取り戻していくことが私の役目」と不退転の決意を口にした。

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