「高校野球徳島大会・１回戦、池田６－０川島」（１５日、鳴門オロナミンＣ球場）

　池田が快勝で初戦を突破した。２年生エース・白川恵翔投手が８回を２安打無失点。８奪三振で、自己最速タイの１４０キロをマークするなど好投した。

　身長１７９センチ、８２キロのがっちりとした体格で、豪快なフォームから重い球質のストレートを投げ込む白川。１９８２～８３年に甲子園で夏春連続優勝を果たした全盛期のエース・水野雄仁投手（元巨人）をほうふつとさせる右腕は、地元で“二代目・阿波の金太郎”と期待されている。

　徳島県美馬市出身。１年時からマウンドに上がるが、今年３月の練習試合で死球を受け、右手親指を骨折した。約２カ月間、ボールを投げることができず、春の徳島大会もベンチから外れた。ただ、その間に徹底的に走り込んで下半身とスタミナを強化。昨秋以来となる公式戦のマウンドで、その成果を存分に発揮した。

　試合後は「狙ったところに投げられた」と笑顔で話し、「ずっと１００回大会を意識してきた。甲子園に出たい」と意気込みを口にした。１９９２年以来、２６年ぶりの夏の聖地を目指し、２回戦で生光学園と対戦する。