「巨人４－８ＤｅＮＡ」（４日、東京ドーム）

　巨人先発・田口麗斗投手（２２）が、またも期待に応えることができなかった。４回１／３を５失点。２戦続けて５回持たずにＫＯされた。昨季１３勝４敗も、今季は５月５日を最後に勝ち星がなく５連敗で６敗目。８試合連続で勝ち星がなく、試合後には２軍での再調整が決まった。

　二回に２死走者なしから１点を先制された左腕。続く三回には１死満塁からソトに２点適時打を浴び、さらに２死二、三塁から嶺井に２点二塁打を許し、この回４失点。立ち直りの兆しを見せられず、五回１死から筒香に二塁打を浴びたところで田原への交代を告げられた。

　６月１６日のロッテ戦では敗戦投手となったが８回１失点。復活の予感を漂わせたが、以降２戦での連続ＫＯ劇。チームの連勝も３でストップし、高橋監督は「本人がなかなか調子が上がらないこともあったり、いい投球をして援護をしてあげられないこともあったのも事実ですけど、なかなかというところですね」と渋い表情。斎藤投手総合コーチは「ちょっとキツいね」とし「下でしっかりやってもわらないとね」と話した。

　２年連続２桁勝利を挙げ、さらなる飛躍を期待された背番号９０は「自分の弱いところがたくさんある。まだまだ力が足りない。これだけ悔しい降格の仕方は僕の弱さ。もうこういう思いはしたくない」と話し、球場を後にした。反攻へ、その存在が欠かせない左腕。大きな試練の時を迎えた。