「交流戦、ソフトバンク８－０広島」（１５日、ヤフオクドーム）

　ソフトバンク・千賀滉大投手が５勝目をマークした。

　５回無失点。１５アウトのうち１１を三振で奪う力投だった。「ここ最近はずっと不甲斐なく情けないピッチングが続いていた」といつも以上に気合を込めてマウンドへ上がった。直球は最速１５４キロを計測。「気持ちも体の状態も良かったのでしっかり投げることが出来た」。勝負球のお化けフォークも冴えわたり、四回には１死満塁のピンチを迎えるも「２つ三振をとろう」と狙ったとおりに連続奪三振でピンチを切り抜けた。工藤監督も「今年はピンチの場面でギアを上げようとしてもなかなか上がらなかったが、今日はそれが出来ていた。去年の千賀くんのようだった」と高く評価した。

　ただ、千賀自身は５回までで１０５球に達し、降板したことに不満顔。「結果的に０点で切り抜けられましたが、球数が多くて、長いイニングを投げられなかったことが反省です。次の登板では少しでも長いイニングを投げられるようにしたいです」とこの悔しさも次回の登板にぶつける決意を口にした。