「巨人８－０広島」（２２日、宇都宮清原球場）

　巨人・山口俊投手が続投を直訴して約２年ぶり、巨人移籍後初の完封で４勝目を挙げた。

　１３３球、散発２安打１１三振を奪う力投だった。八回を投げ終え、一塁側ベンチで斎藤コーチから「どうする？」と声をかけられた。山口俊は迷うことなく「『行きたいです』と言って行かせてもらいました」と続投を直訴して九回のマウンドに上がった。

　直球とフォークを武器にセ・リーグ首位の広島打線を相手に完璧な投球。唯一のピンチとなった五回１死満塁も野間、バティスタを直球とフォークで連続空振り三振を奪った。「抑えられて良かったです。まっすぐもそうですけど、フォークで狙って三振を取れた」と胸を張った。

　ＤｅＮＡ時代の２０１６年７月５日・ヤクルト戦（横浜）以来、約２年ぶり６度目の完封勝ち。巨人に移籍してからは初めてのシャットアウトだ。完投は今季４度目。移籍１年目の昨年は暴力トラブルを起こしわずか１勝に終わった。汚名返上とばかりに今季は巨人投手陣の中心で輝き続ける。