「巨人６－３ＤｅＮＡ」（１８日、東京ドーム）

　記録よりも勝ち星がつき、勝利に貢献できたことで気持ちは晴れた。巨人のエース菅野が６回３失点。連続無失点記録は２９イニングで途切れ、３０イニングの自己記録の更新を逃したが、打者としてはプロ初本塁打を含む２安打。“二刀流”の活躍で５勝目を挙げ「ピッチングはあまりよくなかったけど、ホームランはうれしい。まぐれが続くように頑張ります」と声を弾ませた。

　自分の失点はバットで返した。五回、梶谷に同点ソロを浴びた直後の攻撃。２ストライクからの３球目。石田のスライダーを思い切り引っ張ると、ライナー性の打球は左翼席前列に飛び込んだ。プロ６年目、３２０打席目でのプロ初アーチ。「ただ来た球に反応した感じです」。東海大相模在籍時以来の一発にガッツポーズし、喜びをかみしめた。

　三回、筒香に左越え２ランを浴び、連続無失点の記録更新は途切れたが「ズルズルいかず試合を作れたのは成長」。昨年３試合連続完封後、５月９日の阪神戦では４失点で敗戦。今季は落胆を引きずらず、試合を作ることができた。観戦に訪れた長嶋終身名誉監督も「驚いた。いいバッティングをしていたね。ホームランが勝利に結びついてよかった」とエースの投打にわたる活躍を喜んだ。