公立の寝屋川、大阪桐蔭相手にあと1死で“大金星”逃す 兄が京大エースの藤原が好投

 「春季高校野球大阪大会・準々決勝、大阪桐蔭5-4寝屋川」(12日、大阪シティ信用金庫スタジアム)

 公立の進学校・寝屋川が、今春センバツ王者・大阪桐蔭を相手に、勝利まであとアウト1つまで迫りながら“大金星”を逃した。

 先発・藤原涼太投手(3年)が好投を続け、9回2死二塁まで1点リード。ここで3番・中川卓也内野手(3年)も二塁正面へのゴロに仕留めた。

 しかし、二塁手がトンネルする適時失策で同点。続く今秋ドラフト1位候補の4番・根尾昂内野手(3年)にサヨナラ打を浴びた。

 達大輔監督(40)は開口一番、「もうちょっとで日本中を沸かせられたのに…」とがっかり。「二塁へゴロが行った時に『きた!』と思ったんですけど、それが自分の甘さですね。反省です。でも、悔しい。クソー。死ぬほど悔しいです」とうなだれた。

 接戦の立役者はエース・藤原だった。最速135キロの直球と、スライダー、シンカー、フォークなどを織り交ぜて強力打線を手玉に取った。

 3回までは完全投球。根尾からは2打席連続で空振り三振を奪った。「チームのキーワードが不動心。ずっと何も考えずに投げていた。でも、九回は中川選手のバットにボールが当たった瞬間、勝ったと思って心が揺れてしまった。そこで勝負ありだったと思う」。兄の藤原風太投手は、関西学生野球リーグ・京大の3年生で投手として活躍中。11日には関大を完封している。弟は惜しくも敗れたが、兄に負けない好投だった。

 大阪桐蔭・西谷浩一監督は「出し入れができるし、突っ込むところは突っ込んでくる。クレバーな投手だと思って見ていました。ああいう投手を捉えないとこういう試合になる」と褒めれば、根尾も「コントロールがいいし、変化球でもカウントを取っていた。二塁上から見ても、狙ってボール球を投げていたのでいい投手だと思った」と振り返った。

 今夏は、北大阪大会で対戦する可能性がある。達監督は再戦を問われると、「夏はもっと強くなるでしょうし…。勘弁してください。やりたくないです」と話した。藤原は違った。「周りの人は全く通用しないと思っていたと思うけど、僕は勝ってやろうと思っていた。でも、いい試合でも勝たないと意味がない。夏やり返したいです」とリベンジを誓った。

 寝屋川は春夏通算3度の甲子園に出場した経験を持つ。1957年は春夏連続で甲子園に出場。同年夏の2回戦では、早実・王貞治投手(元巨人)に延長11回ノーヒットノーランを許して敗れている。今夏は同大会以来61年ぶりの甲子園を目指す。

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