2000安打のソフトバンク内川「打ててホッとした。全身の力が抜けました」【一問一答1】
「西武0-3ソフトバンク」(9日、メットライフドーム)
ソフトバンクの内川聖一内野手が八回、西武の2番手・武隈から中前打を放ち、プロ通算2000本安打を達成した。プロ野球史上51人目。
試合後にはメットライフドーム内で会見を行った。以下は一問一答。【その1】
-少し時間が経ったが、今の気持ちは。
「打ててホッとした。全身の力が抜けました」
-2000本の達成者は偉大な選手ばかりと話していた。肩を並べた実感は。
「名球会に入る資格を得ただけ。肩を並べたと思っていません。ここで終わりじゃない。これから先、まだ頑張りたい。僕から見ると憧れの先輩方ばかりなので、肩を並べることは一生ないと思います」
-最後の打席で決めた。
「明日移動日で休みの予定だったので、打てなかったら一日悶々として過ごさないといけないなと思っていた(笑)。千葉で残り2本になってから、今日見られると思ってスタンドに足を運んでくれたお客さんたくさんいたと思う。地元福岡でも3試合あったけどうまくいかなかった。早く2000本達成したかった。それに監督、コーチも、残り1本になってずっとベンチで立って応援してくれた。14打席もヒットが出ず、立ったり座ったりさせた。早く打っていつも通り応援してほしいと思っていました(笑)」
-打った瞬間、球場が一つになったような大歓声。一塁上でどのような思いだった。
「選手のひとりとして、チームに迷惑を掛けるのが苦しいことでしたし、4番という打順も打たせてもらっていたので、2000という数字よりもいい流れを作れない苦しさがあった。一、三塁とチャンスを広げたのと、2000本を達成した両方の喜びがありました。そしてホッとしたのが正直な気持ちでした」
-偉大な記録をご家族の前で達成した。
「早く達成しないと父の仕事に影響が出るなと思っていたし、弟も千葉の試合からずっと来てくれていた。仕事よりもそちらを優先して来いと(職場で)言われたらしいけど、早く達成しないといろんな人に迷惑を掛けるなと思っていた。一大イベントが終わったなという感じ」
-お父さまが高校時代の監督でもある。目の前で達成できたことについては。
「僕の野球を一番長く見てくれているのが父だと思う。高校時代も父の教えのもとでずっとやっていた。父の教え子としてプロになれたのもうれしかったけど、2000本という区切りのヒット生で見てもらえたのは親孝行になったかな。心配ばかり掛けてきた。プロで今までいろんなタイトルも獲らせてもらったけど、最高の親孝行になったと思う」
-ファンもメディアも注目の中でのプレーはどんな心境だったか。
「自分が自分じゃないような感覚でした。今まで気を抜けていた場面でもカメラ向くと。気が抜けないし。最近だと清宮くんがいつもこの中で普通にやってるのがすごいと思う。今日ホームラン打ったと聞いたし、こういう状況の中で高卒1年目から普通に結果を出す。すごいと思うし、尊敬しかない。うらやましいです」