「イースタン、ＤｅＮＡ２－５日本ハム」（３０日、バッティングパレス相石スタジアムひらつか）

　日本ハムのドラフト１位・清宮幸太郎内野手（１８）＝早実＝の１軍昇格が３０日、決まった。この日はイースタン・ＤｅＮＡ戦に「３番・一塁」で出場し、２打数１安打１打点。４試合連続安打と上昇カーブを描く怪物が、５月２日・楽天戦（札幌ドーム）にも１軍デビューを果たす。

　度重なる試練を乗り越え、ついに清宮が１軍の扉をこじ開けた。ロッテ戦（ＺＯＺＯマリン）の試合後、栗山監督が「明日（１日）から合流させる」と明言。黄金週間で多くの観客が見込まれる本拠地・札幌ドームから、日本一奪還を目指す１軍本隊に加わる。

　指揮官は「今は野球を一生懸命やれるので１軍で何か感じることが重要」と昇格の理由を説明した。「１週間ずっと座っているなら上げない。どこかで何かしら考える」とスタメン起用の可能性についても言及。２軍戦４試合連続安打と上り調子の打撃で連敗に沈むチームの起爆剤となる活躍を願った。

　この日はイースタン・ＤｅＮＡ戦に出場し、成長の跡を残した。高校時代から６打席連続三振中だったＤｅＮＡのドラフト５位・桜井（日大三）から、右犠飛。開幕３連勝とブレークした京山からは右前打を放った。

　清宮は「１本出るのと出ないのとは大きく違うと思うので、そこに関しては良かったと思います」と赤く日焼けした頬を緩めていた。２軍戦１５試合に出場して打率・２２０、チームトップの４本塁打。ブレークの要素は十分に秘めている。

　さあ、待ちに待った瞬間だ。桜咲く北の大地から、サクセスストーリーの幕が開ける。