中日・モヤ、4安打3打点デビュー!モヤモヤ吹き飛ばした大巨人…連敗5でストップ

 「中日11-7広島」(20日、ナゴヤドーム)

 5点を奪われ4-7となった七回。竜党が再逆転の望みを託した青いゴム風船に呼応したのが、初めて1軍に昇格し、即4番を任された中日・モヤだった。竜のガリバー、201センチ、117キロの巨体からのパワフルな打撃がムードを変えた。

 「試合はまだ終わっていない。27アウトを取られるまで時間がまだある」。七回1死の4打席目。左中間を破る二塁打がビッグイニングの号砲だった。

 2死後、高橋から怒濤(どとう)の6連打で逆転。アルモンテの四球をはさみ、再び回ってきたこの回2度目の打席で、とどめの2点左前打を見舞った。

 オープン戦は打率・135、1本塁打と低迷し、開幕前に2軍落ち。「それも神様が導いてくれたこと。気持ちは大丈夫だった」。マジメな助っ人は2軍で日本野球に対応しようと泥にまみれた。ウエスタン17試合で打率・377、3本塁打、13打点と結果を残し、一時帰国したビシエドの代役として、1軍に戻ってきた。

 来日初安打、初打点を含む4安打3打点で打線をけん引。チームは13年6月15日のロッテ戦(QVC)で22安打を放って以来の20安打で、森政権では最多の11得点を挙げた。連敗も5で止まった。

 3月21日にはエリサベス夫人(24)が第2子となるアリーナちゃんを出産。2人の娘のパパとなり「日本でもっと稼がないといけないんだ」と笑うモヤ。竜を再浮上へ導く男が現れた。

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