「阪神２－８巨人」（２０日、甲子園球場）

　巨人・高橋監督が藤浪の乱調を突く攻撃を評価した。

　二回１死一、二塁では小林が「コンパクトにスイングできたし、いいところを抜けてくれて良かった」としぶとく右前打を放ち先制。四回には無死満塁から「しっかり踏み込んで打つことができた」という吉川尚とゲレーロの連続長短打で３点を追加。五回には坂本勇の２点適時打も飛び出した。藤浪の前に１０三振を喫した一方で、粘り強い攻めで６得点を挙げた。

　敵地での今季初の伝統の一戦。盗塁あり、セーフティーバントありと多彩な攻撃で得点を重ねた。「小林は先制点がほしいところでいいヒットを打ってくれた。吉川尚は今日はいいバッティングが出たので、ここから調子を上げてほしい」と声を弾ませた指揮官は「全員が何とか次につなげるという、チームとしていい攻撃ができた」とうなずいていた。最下位に低迷しているが、阪神との対戦成績は３勝１敗とした。